経営学部の魅力専門性の高い教員

甲南大学経営学部教員は、学界・産業界・社会の各方面で活躍する精鋭ばかり。
30~60歳代のバランスよい年齢構成。
しかも、学生の皆さんとの距離がとても近く頼りになる存在です。

バラエティに富んだ教員陣(カッコ内は担当科目)

経営学フィールド

会計学フィールド

商学フィールド

PAGETOP

教授 マノジュ L. シュレスタ

マノジュ L. シュレスタ

担当科目:
経営戦略論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

甲南大学で、世界を見つめ、「変化」に挑める人材に成長してほしいと思います。

欧米だけではなく、インドやアフリカ等の新興諸国でも研究してきましたので、その成果も踏まえ、諸国から見た「日本」についてもご紹介し、グローバル社会における日本企業の経営について、学生のみなさんと共に考える講義を行いたいと思います。


専門分野

経営戦略論、国際経営、技術移転


研究内容

規模、業種を問わず、「優秀な企業」とはどのような企業なのか。持続可能な組織(企業だけでなく、国を含む)の成長とはどのようなものなのか。現在は、新興諸国(特にインド、アフリカ)におけるグローバル企業の経営について研究しています。


主な研究業績

  • 「アフリカビジネスの再考―日本との新たなる関係を求めて―」
    (関西大学経済・政治研究所『研究双書 第163冊』)(2017年3月)
  • 「アフリカ再生―経営学の役割―」
    (関西大学経済・政治研究所『セミナー年報 2016』)(2017年3月)
  • 「日本企業のBPOビジネスとアフリカ-「援助対象」から「ビジネスパートナー」へ-
    『甲南経営研究』第55巻2号(2014年10月)
  • 「南アフリカにおける科学技術政策をイノベーション」
    『甲南経営研究』第55巻1号(2014年6月)
  • 「高等教育の再考―スタンフォード大学の「挑戦」―」、上垣豊編
    『市場化する大学と教養教育の危機』 洛北出版(2009年3月)
  • 『企業の多国籍化と技術移転―ポスト雁行形態の経営戦略―』、
    千倉書房、 1996年(社団法人 日本経営協会経営科学文献賞受賞)(1996年3月)

ゼミの特徴

自主性を重んじてはいますが、意欲的に勉強したいと思う学生達のためには、学外活動(内外の企業訪問、研究者、外交官、経営者との交流等)の場を提供するようにしています。

教授 馬場 大治

馬場 大治

担当科目:
経営財務論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

大学は高等学校とは違い、多くの、そして、色々なタイプの学生がいます。また、「経営学」は、経済学、社会学、心理学、工学、法学等を用いた研究分野です。岡本キャンパスにある経営学部で、色々なタイプの友人に刺激を受けながら、学際的な経営学を学んで、おおいに「ものの見方」を広げてください。

座右の銘:Honesty is the best policy.


専門分野

経営財務論


研究内容

  1. 我が国企業の財務政策に関して、エージェンシー理論や情報の経済理論を用いて、説明し、さらにそれを実証的に検証することを試みています。
  2. 経営者をコントロールする各種の仕組み(コーポレート・ガバナンスのあり方)が企業の業績にどう影響を与えるかに関して、理論的にのみならず、実証的に研究しています。

主な研究業績

  • 『資本市場とコーポレート・ガバナンス』(共著)、
    税務経理協会、2004年5月
  • Capital Cost and Financial Policies in Japanese Companies : Some Survey Findings(共著)
    Asian Business Journal、 2004、Vol.3、 PP.263-276.
  • 「コーポレート・ガバナンスとイノベーション アメリカ型コーポレート・ガバナンスに対する批判的な諸議論を中心に」
    『甲南経営研究』第40巻4号、2000年

ゼミの特徴

ゼミでは理論的な研究と実証的な研究バランスよく行うことを重視しています。つまり、各種の理論を勉強し、そして、それらを用いて、実際の企業を考察することを試みます。その結果、理論をよく「理解」できるようになるだけでなく、その使い方、または、それを用いての世の中見方を学んでもらいます。

教授 杉田 俊明

杉田 俊明

担当科目:
アジア経営論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

努力と努力と努力


専門分野

グローバル経営、アジア・中国ビジネス


研究内容

  1. グローバル経営とアジア
  2. 日本企業によるアジア・中国への直接投資と現地経営
  3. 華僑・華人企業によるボーダレス経営
  4. 欧米多国籍企業によるアジア・中国への直接投資と現地経営
  5. アジアや中国企業の経営と対外直接投資

主な研究業績

  • (単著)『中国ビジネスのリスク・マネジメント』
    ダイヤモンド社、1996年
  • (単著)『国際ビジネス形態と中国の経済発展』
    中央経済社、2002年
  • (共編著)『アジアからの輸入と調達』
    同文舘、1999年

ゼミの特徴

ゼミでの学習だけではなく、アジア各地域を旅しながら日系や欧米系企業、アジア企業を訪問し、実際のグローバル経営を体験する機会も設けています。


その他

2008年11月 台湾 米国系多国籍企業 Qualcomm社にて(杉田撮)

2008年3月 北京 日系企業 ダイキン(ダイキン工業の中国事業統括本社)にて (杉田撮)

教授 三上 和彦

三上 和彦

担当科目:
経営科学

研究者詳細

受験生へのメッセージ

大学はこれまでの学びの総決算になります。高校までの基礎学習をベースにいよいよ社会理解の接続を図ろうとするのが大学での学びです。甲南大学経営学部では経営学という観点からみなさんの多様な興味に対応した科目を用意しています。みなさんには是非学びの面白さを実感してほしいと思っています。


専門分野

意思決定論、ゲーム理論


研究内容

自分の決定が当初の意図とは異なる結果をもたらすことは経営上よく起こります。その原因はライバル企業の動向であったり、消費者の嗜好の変化であったり、あるいは気候変動などの自然現象であったりもします。私はこのような将来の見通しが必ずしも明らかではないような状況での意思決定について研究しています。具体的には投資決定、価格戦略、ネットワーク形成などに関心を持っています。


主な研究業績

  • 「戦略的ネットワーク形成」
    (『ゲームと情報の経済学』(分担執筆)勁草書房、2006)
  • 「戦略的提携における協調と競争」
    (『甲南経営研究』第49巻第1号,2008)
  • 「不確実性下の提携形成交渉」
    (『甲南経営研究』第50巻第1号,2009)

ゼミの特徴

ゲーム理論や心理学をベースとした意思決定論を学ぶことによって論理的思考を養うことを目的にゼミ活動を行っています。そのために必要となる基礎的な経営知識の習得、理論の理解を図り、現実の意思決定のシミュレーションを担当教員も交えゼミに参加する学生全員で議論しています。

教授 奥野 明子

奥野 明子

担当科目:
経営管理論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

マラソン選手はとてもつらくなったとき、「そこの電柱までは頑張ろう」、「あの角まで全力で」というように小さな目標を積み重ねて、ゴールまでたどり着くそうです。人生もそのようなものかもしれません。大きなゴールに向かう小さな一歩を大切にして、大学生活を過ごしてください。大学で経営学を学ぶ皆さんの伴走役ができれば嬉しいです。学びの主役は皆さんですから。


専門分野

経営管理論、経営組織論、人的資源論


研究内容

  1. 組織を上手く動かすために必要なしくみの研究。特に、目標管理という管理システムに注目している。
  2. 産休・育休からの復職者の人事評価制度に関する研究

主な研究業績

  • 『目標管理のコンティンジェンシー・アプローチ』2004年
    白桃書房
  • 「社会貢献と経営理念」2013年
    (『アジア企業の経営理念-生成・伝播・継承のダイナミズム』三井泉編集 文眞堂 PP.171-197)
  • 『ヤクルトグループの理念とヤクルトレディ』2016年
    甲南大学総合研究所叢書127

ゼミの特徴

経営のフィールドに出て、インタビューや参与観察をします。学外の方や、先輩・後輩とのコミュニケーションができるゼミ生となって欲しいと考え、ゼミではできるだけそのような機会をつくります。年1回、他大学のゼミ生たちと大規模(200名程度)な合同ゼミ合宿を行うので、一緒に参加しましょう。

教授 尾形 真実哉

尾形 真実哉

担当科目:
経営組織論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

受験生の皆さんに、以下の2つの言葉を贈りたいと思います。

  • 『人よりほんの少し多くの苦労、人よりほんの少し多くの努力で、その結果は大きく違ってくる』― 味の素創業者 鈴木三郎助の言葉
  • 『チャレンジによる失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ』― 本田技研工業創業者 本田宗一郎の言葉

専門分野

組織の中で活動する人間行動を研究する組織行動論
(organizational behavior:OB)


研究内容

  1. 大学を卒業して会社に入社した個人が,どのようにして企業に馴染んでいくのか。
  2. 企業はどのように人材を採用し,育成していくのか。
  3. 若い頃に,どのような経験を積むことで,リーダーシップを発揮できるような人材になるのか。
  4. 夢や希望,ユーモアといったポジティブな感情は,我々の人生にどのような影響を与えるのか。

主な研究業績

  • 「リアリティ・ショックが若年就業者の組織適応に与える影響の実証研究:若年ホワイトカラーと若年看護師の比較分析」
    『組織科学』第45巻第3号,49-66頁,2012年。
  • 「プロフェッショナルのキャリア初期における組織適応タイプに関する実証分析」
    『日本経営学会誌』第29号,54-67頁, 2012年。
  • 「若年就業者の組織適応エージェントに関する実証研究:職種による比較分析
    『経営行動科学』第25巻第2号,91-112頁,2013年。
  • 「新卒採用活動における良質な応募者集団の形成に影響を及ぼす要因に関する実証分析:人事部門を対象とした調査から」
    『組織科学』第48巻第4号,55-68頁,2015年3月。

ゼミの特徴

演習では,心理学や社会心理学を用いて,組織で働く個人に焦点を当て,リーダーシップやモチベーション,キャリアなどを中心に学んでいます。演習を通じて,どのようなときにモチベーションが高まったのか,リーダーシップを発揮したと感じたときはどのようなときだったのか,集団の意思決定はなぜ難しいのかなどを実際の経験を基に学習しています。また,それらに関するインタビュー調査や参加観察などのフィールド調査も実施し,その結果についてプレゼンテーションも行います。

教授 北居 明

北居 明

担当科目:
経営学総論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

アインシュタインの言葉に、「常識とは18歳までに身に着けた偏見のコレクションである」という名言があります。18歳を超えつつあるみなさんには、常識を疑う柔軟性も、これから身に着けてほしいです。


専門分野

組織文化論、組織開発論


研究内容

実際の企業や組織を対象に、主に介入研究を行っています。組織や人々は、どのようにしたらいい方向に変わることができるのでしょうか?こうした問題意識をもとに研究しています。


主な研究業績

  • 学習を促す組織文化―マルチレベル・アプローチによる実証研究―
    有斐閣 2014年
  • 健康いきいき職場づくり(共著)
    生産性出版 2014年

ゼミの特徴

組織開発の体験を通じながら、その考え方や手法を学びます。また、解決志向マネジメントに関する文献研究も行います。それを踏まえ、自分自身で調査研究を進められるよう、指導していく予定です。

教授 櫻田 涼子

櫻田 涼子

担当科目:
経営労務論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

自分の頭で考え、自由に行動できるのが、大学生の特権です。これまでやりたかったこと、自分の得意なこと、はたまた苦手だけれども克服してみたいことに、おおいに挑戦し、喜んだり悲しんだりしながら成長して欲しいと思います。


専門分野

人的資源管理論、キャリア論、組織構造論


研究内容

働くことは、人生の中でも大きな割合を占めることです。その働き方を組織と個人双方の観点からとらえ、その時代やその組織により適した仕組みづくりを行うにはどうすればよいかを主に考えています。また、今のように変化の激しい時代において、人の成長を促す方法についても興味をもって、研究しています。


主な研究業績

  • 櫻田涼子(2017)「介護が生じさせる仕事と家庭のコンフリクトの実情―介護構造を捉える枠組み構築にむけて―」『甲南経営研究』第58巻第3号、33-50頁。
  • 櫻田涼子(2014)「フラット化した組織階層の下での新たなキャリア・プラトー現象の課題」
    『日本労務学会誌』第15巻 第2号、20-33頁。
  • 櫻田涼子(2014)「キャリア・マネジメント」開本浩矢編著
    『入門 組織行動論(第二版)』所収、中央経済社、第5章、61-76頁。
  • 櫻田涼子(2010)「キャリア開発」奥林康司・上林憲雄・平野光俊編著
    『入門 人的資源管理(第2版)』所収、中央経済社、第6章、92-110頁。

ゼミの特徴

大教室で行われる授業とは異なり、ゼミは比較的少人数で構成されています。そのため、1つのテーマについて、深く掘り下げたり議論したりすることができる貴重な場です。本ゼミでは、企業や組織の中の人に関わる仕組みやルールである人的資源管理を勉強することを通じて、人の働き方や成長を考えるだけではなく、ものごとを深く考える能力、現実の事象を論理的に分析・説明する能力やそれを表現する能力を養うことも大切にしています。2年半のゼミの集大成として、卒業論文を書き上げます。

教授 藤田 順也

藤田 順也

担当科目:
国際経営論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

社会では、どのような状況においても自分の意志や判断で行動する人物が求められています。甲南大学経営学部では、経営学という学問を通して、そうした人物の育成を目指しています。この伝統ある岡本キャンパスで、みなさんとともに勉強する機会を楽しみに待っています。


専門分野

国際経営論、多国籍企業論、国際経営史


研究内容

  1. 戦後の日本の家電メーカーの海外現地経営についての研究
  2. 日本企業の国際経営に関する知識の獲得・蓄積・活用の過程についての研究

主な研究業績

  • 「戦後日本企業の海外経営の階層的現地化:海外従業員数上位100社の検討」(2010)
    『国民経済雑誌』第202巻第6号,43-64(共著)
  • 「戦後の日本企業の対東南アジア進出と合弁経営-タイにおける松下電器産業を中心に-」(2012)
    『多国籍企業研究』第5号,71-93
  • 「日系家電メーカーの初期海外活動:松下電器のビルマへの技術援助」(2015)
    『広島経済大学経済研究論集』第38巻第2号,45-56

ゼミの特徴

ゼミでは、国際経営に関する重要なトピックを論じるに当たって有効な視点・発想を提供してくれる文献を取り上げ、その内容を紹介しながら、ゼミ生全員で議論をしています。また、ゼミ生の関心のあるテーマや企業をより深く、現実的に学べるように、適宜、新聞や雑誌記事を配布し、それに加えてDVDの試聴も行い、企業の国際経営についての事例を紹介しています。

教授 平野 恭平

平野 恭平

担当科目:
経営史

受験生へのメッセージ

今になって,大学時代に自分の専門分野とは違うことももっと勉強しておけばよかったと思うことがあります。大学生活では,勉強だけではなく,友人たちと楽しく過ごす時があったり,スポーツやサークル活動に励んだり,アルバイトでお金を貯めて旅に出たり,色々なことがあると思います。それらを通じて得た交友関係や経験は,人生のどこかで活きてくる貴重な財産になりますが,大学で一生懸命に学び,社会で活躍するための知識やスキルを身につけることも大切です。漫然と4年間を過ごすのではなく,人生を豊かにする何かを得るために意欲的に過ごして欲しいと思います。


専門分野

日本経済史,日本経営史,技術史


研究内容

主に近現代の日本の繊維産業を対象に研究しています。具体的には,明治期の綿紡績業の労務管理と労働者募集,両大戦間期のレーヨン工業の技術導入と研究開発,戦時期から高度経済成長期にかけての合成繊維工業の技術選択と技術形成などを研究しています。この他にも,神戸高等商業学校以来の経営学教育の歴史も研究していますが,今後は,本学の創設者である平生釟三郎を含めた住吉周辺に住んでいた実業家たちの研究にも挑戦したいと考えています。


主な研究業績

  • Researchmaphttps://researchmap.jp/read0140322)をご参照下さい。


ゼミの特徴

ゼミでは,経営史の基礎をしっかりと身につけ,過去から現在へと連なる長期的な視点をもって経営現象を理解できるようになることを目指します。座学だけではなく,企業ミュージアムや産業遺産の見学に行ったり,資料収集のためのフィールドワークに挑戦したり,様々な活動を通じて学んでもらいたいと思います。本やインターネットで多くの情報を得ることはできますが,現地に赴く,現物を見たり触れたりする,経験者に話を聞くなど,自分で感じることも重要です。受け身の姿勢ではなく,主体性・積極性をもって動くことが,歴史をより深く学ぶことにつながると思います。ゼミでは,その手助けをしたいと考えています。

教授 池田 公司

池田 公司

担当科目:
情報会計システム論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

経営学部では、学生の皆さんの多様なニーズに対応できるように、様々な講義科目を開講しています。担当科目の情報会計システム論では、企業価値(企業の将来性や収益性)の評価方法について講義をしています。企業価値の評価方法について知識を持っていると、就職活動にも役立ちます。


専門分野

知的資産(intellectual assets)、電子開示(e-disclosure)、拡張可能な事業報告言語(eXtensible Business Reporting Language; XBRL)、IT監査(IT Auditing)、統合報告(Integrated Reporting)


研究内容

ネットワーク社会における企業の情報開示。XBRLという次世代のコンピュータ言語を用いた情報開示について、日・米・欧の国際協力による新しい取り組みが始まっています。最先端のテーマである統合報告(Integrated Reporting)について研究しています。


主な研究業績

  • 著書(単著):『知的資産の監査』
    中央経済社、2009。
  • 著書(編著):『統合報告革命』
    税務経理協会、2015。
  • 論文(単著):「知識情報型市場経済におけるIT監査の理論展開」
    会計プログレス(日本会計研究学会)第8号、1-22頁、2007。
  • 「時価測定における内部統制・監査上の問題」
    企業会計(中央経済社)、第61巻第7号、31-37頁、2009。

ゼミの特徴

企業活動のグローバル化や情報技術(IT)の高度利用によって、会計学は大きな変革の時期を迎えています。ゼミでは、新しい会計学の魅力を学生の皆さんと共有できるような運用を心がけています。

教授 内藤 文雄

内藤 文雄

担当科目:
会計学総論、企業会計理論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

  • 「人生は偏差値で決まらない」⇒誰でもわかっていることだが振り回される。
  • 「自分が納得できる道を選ぶこと」⇒18歳前後のきみたちの「今」にも必要。でも最終的には30歳になるまでに決めればよい。
  • 「成功した人々は特別な能力を持っているのではなく、毎日コツコツと努力を続けられる人」⇒要するに、「これから頑張るひと」。成功する素質と可能性は、誰でも持っている。
  • 「有名大学は就職に有利」-これを目安にすると失敗する。大切なのは、大学で何を学び、自分で考え、創造する能力を身につけたかということ。有名企業に入ることが目標ではない。

専門分野

会計学、ディスクロージャー(企業内容開示)制度、監査制度、企業リスク情報の開示と保証、サステナビリティ報告(CSR報告)


研究内容

研究は次のような視点で行っています。

  1. 企業の成績を表わす利益をどのように計算し、その結果をどのように伝えるか
  2. 利益に関する情報が人々の役に立ち、かつウソ偽りのないように知らせるためにはどのようにすべきか
  3. 世界のリーディング・カンパニーは、その企業価値を知らせるために、どのような企業情報を提供しているか
  4. 企業活動が与えているサステナビリティ(地球環境の持続)に対する影響を少なくするためにどのような仕組みが必要か

主な研究業績

  • 『会計学エッセンス』(第3版)中央経済社、2018年
  • 『監査・保証業務の統合研究』(編著)中央経済社、2014年
  • 『国際監査基準の完全解説』(共著)中央経済社、2010年
  • 『財務諸表論-ミドルクラス-』税務経理協会、2004年
  • 『財務諸表監査の考え方』税務経理協会、2002年
  • 『監査判断形成論』中央経済社、1995年

著書:単著8冊・共編著8冊、論文: 165本 など


ゼミの特徴

ゼミナールは、学生諸君が企業を評価できる能力を身につけてもらったうえで、きちんとした論文を作成することを目標としています。主に財務諸表データを用いて企業経営の巧拙を分析し、どのような経営課題があるかを発見し、その課題を解決する提案を行うという方法を採用しています。論文は、解説書ではありませんから、学生各自のオリジナリティある発見を必須として指導しています。

教授 久保田 秀樹

久保田 秀樹

担当科目:
財務諸表論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

座右の銘「友は至宝である。」

私の大学時代の先生が、卒業生に向けて送られた言葉です。卒業後、この言葉を実感しています。皆さんも、甲南大学経営学部で良き友を作ってください。


専門分野

財務会計、ドイツにおける会計規制


研究内容

国際財務報告基準(IFRS)の影響力拡大という形で、会計基準のグローバルスタンダードが浸透する中で、ドイツでは、IFRSが商法の現代化および国の課税所得計算にどのような影響を及ぼしているのか。また、国はそれにどう対処しようとしているのかという問題を明らかにするために、それらの問題についてのドイツの経験について研究しています。


主な研究業績

  • 『日本型会計成立史』 税務経理協会、2001年
  • 『「日本型」会計規制の変遷』 中央経済社、2008年
  • 『ドイツ商法現代化と税務会計』 森山書店、2014年

ゼミの特徴

2年次は、各自の選んだ企業について財務データを中心に調査し、ゼミで報告します。3年次前半は、テキストの輪読により財務会計及び財務諸表分析の知識を習得すると共に、各自の選んだ企業の財務データの調査をもとにゼミでの報告を行います。 3年次後半及び4年次は、各自の個人テーマについて進級論文や卒業論文の作成を行います。会計科目の学習は、積み重ねが大事です。何事にも真剣にじっくりと取り組む学生を歓迎します。

教授 杉山 善浩

杉山 善浩

担当科目:
管理会計

研究者詳細

受験生へのメッセージ

大学での勉強は高校とは異なり,すでに確立された知識を追認し,暗記するだけでは不十分です。確立された知識であっても,それに疑問をもち,検証することが必要です。そのための訓練として,まずは世の中のさまざまな動きに目を向けてください。たとえば,新聞を毎日読んでみましょう。そして日々の世界の動きを批判的に検討してみてください。


専門分野

管理会計、原価計算、原価管理


研究内容

皆さんのなかに将来,会社を経営してみたいと思う人はいますか。仮に,お好み焼屋の経営をはじめたとしましょう。利益(もうけ)を出すために,経営者としてどんなことを考えますか。もちろん,売り上げを伸ばすことは重要ですが,お好み焼をつくる原価や小麦粉・キャベツなどの仕入の原価が高ければ,利益は出ません。そのため,原価(コスト)の管理は重要になります。こうした原価管理を効率的に行うにはどうすればよいかを研究しています。


主な研究業績

  • 『セミナー管理会計』(共著) 税務経理協会、2016年4月
  • 『スタンダードテキスト管理会計論 第2版』(共著) 中央経済社、2015年10月
  • 『管理会計変化の探究』(単著) 中央経済社、2014年4月
  • 『管理会計の基礎 第4版』(共著) 税務経理協会、2010年4月
  • 『原価計算の基礎 第2版』(共著) 税務経理協会、2008年5月

ゼミの特徴

ゼミは,3つのセッションに分けて運営しています。それは,1.ブック・セッション,2.ビデオ・セッション,3.リサーチ・セッションです。ブック・セッションでは,いま話題になっている会計・経営関連の図書を読んで,その内容についてみんなで議論します。ビデオ・セッションでは,会計・経営関連のビデオを鑑賞し,その内容を批判的に検討します。リサーチ・セッションは研究の場です。5名程度のグループをつくり,グループごとに研究報告をしてもらっています。

教授 古田 美保

古田 美保

担当科目:
税務会計

研究者詳細

受験生へのメッセージ

「経営学部」って何を学ぶ学部なのか? 文学部や法学部に比べると、イメージが湧きにくいかもしれません。

経営学部で学ぶ経営とは、「組織の運営」のことです。会社でも同好会でも、家計でも、その円滑な運営ってどうすればいいのか、ということを考えれば「経営学」と言えるでしょう。

でも、「経営学部」は職業学校ではありません。「経営を学問する」ところです。高校までで積み重ねてきた知識と、大学でさらに得た学識を、自分ならではの発想で自ら考え、自ら検証し、自ら論じるための場所です。その成果は、そのあとの人生でずっと活用し続けることのできるものになるはずです。

皆さんもぜひ、甲南大学経営学部で経営を学問してみてください。


専門分野

税務会計、法人税法、財務会計


研究内容

個人でも企業でも,活動をする上で無視ができないのが税金です。この税金がどのように計算されるのか,なぜそうなるのか,どうあるべきなのか,どういう行動をとったらどういう税金になるのか,ということを研究しています。

特に企業は,利益を最大化するために,税制の動きに敏感に反応します。どんな税制に対して企業がどんな反応をするのか,企業行動と税制の関係がメインの研究テーマです。


主な研究業績

  • 「企業集団の所得算定のあり方―移転価格税制と連結納税制度の理論の連携―」
    『甲南会計研究』第2号、2008年3月
  • 「電子商取引から提起される移転価格税制の問題―独立起業原則と定式分配法―」
    『税経通信』第62巻第16号、2007年12月
  • 「法人税制における課税単位の検討―連結納税制度・LLC・LLPとの関連から」
    『税務会計研究』第18号、2007年9月

ゼミの特徴

たとえば、石油や石炭を何とか国レベルで節約したいとき、どんな対策があるでしょうか。一番簡単な方法の一つが、石油や石炭の価格を引き上げること、つまり特別税(環境税)の創設です。企業は税金支出を最小限に抑えたいという欲求を持っていますが,この欲求をうまく利用すれば、化石燃料の使用を抑制させる可能性があるのです。

ゼミでは、法人企業への課税はどうあるべきか等の問題意識のもとに、政策税制を含む法人課税に関する理論や現状を学んでいます。

教授 伊藤 公一

伊藤 公一

担当科目:
監査論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

受験勉強をしていると、「こんな勉強が何の役に立つのか」という気分になったり、周りの大人から「学校の勉強は世の中に出てから何の役にも立たないよ」といった言葉をかけられたりすることがあるかもしれません。

しかし、受験勉強は決して無駄ではありません。それどころか、今、皆さんが毎日がんばっている勉強のすべては、大学に入学してからの学びの「基礎」となるものなのです。ですから、現在の勉強をおろそかにしていると、大学入学後の学習の幅を狭くしてしまうだけでなく、大学を卒業した後の社会人としての生活(仕事も余暇も)においても自分の選択の幅を狭めてしまうことになるのです。

そのことを念頭において「学校の勉強は社会に出てから役に立たない」と言っている大人の顔を思い浮かべてみてください。現在のご自身がどれだけ可能性に満ちており、恵まれた状況にあるかということが実感できるかもしれません。

そのような意味で、自分が大学受験に利用しない科目を「受験に関係がないから」という理由で切り捨ててしまうことは、大変危険なことだと思います。

ですから、月並みなメッセージですが、今、皆さんが毎日がんばっている目の前の勉強をどうぞ大事にしてください。試験は「水もの」なので、うまくいかないときもありますが、身についた知識が自分を裏切ることはありません。


専門分野

監査論、会計学


研究内容

投資家は企業の公表する財務諸表(企業の成績表のようなもの)を見て株を売るか買うか決定します。

企業の作成する財務諸表が正しいかどうかを第三者である専門家(監査人)がチェックして意見を述べるのことを財務諸表監査といいます。監査人は財務諸表の情報を利用する人(株主など)のために監査を行いますが、その報酬はチェックされる当事者である会社が支払います。なぜそのような仕組みが維持されているのか、監査人が妥協せずにより良い監査を行うためにどのような仕組みがあり得るのか等について興味を持って研究しています。


主な研究業績

  • 「監査品質の構成要素と統治責任者の役割」
    『甲南経営研究』, 53巻 3号, 2012年12月, 97-119頁。
  • 「信用財としての監査の品質と監査人の戦略的行動」
    『甲南経営研究』, 54巻 3・4号, 2014年3月, 81-105頁。
  • 「監査品質と監査人の経営者に対する批判的態度」
    『甲南経営研究』, 55巻 3号, 2015年1月, 67-88頁。
  • 「規範的監査人の複製 -機会的監査人はどのような条件において規範的に 行動するか―」
    『甲南経営研究』, 56巻 4号,2016年2月, 51-73頁。
  • 「監査事務所の強制ローテーションと暗黙の協調」
    『甲南経営研究』, 57巻 4号,2017年3月, 107-138頁。
  • 「顕示原理と監査のコミットメント」
    『甲南経営研究』, 58巻 4号, 2018年2月, 33-69頁。

ゼミの特徴

ゼミでは会計や監査を扱っています。2年生後期は、財務会計の基礎知識や基本的な財務分析の方法を復習します。3年次には、ゼミ生がそれぞれ興味を持っている業界や具体的な企業あるいは企業を取り巻く現象について、教員とも相談しつつ主体的に監査や会計と関連したテーマを設定して調査・研究を進め、その成果を3年次の最後にプレゼンテーションします。その経験を踏まえて、ゼミ生は4年次に改めて教員と相談しつつテーマを設定して卒業論文を作ります。

(なかなか難しく試行錯誤の連続ですが)ゼミ生の全員が主体的に考えて、互いを尊重しつつ積極的に議論しあうことのできる雰囲気を作るように心がけています。

准教授 小笠原 亨

小笠原 亨

担当科目:
原価計算

受験生へのメッセージ

大学生は、自由な時間とエネルギーに満ちた人生の中でも貴重な期間です。学問を通じて自分自身の可能性を広げ、社会に貢献する力を身につけられるよう、一緒に楽しく学び、成長していきましょう。


専門分野

原価計算、管理会計、コスト・マネジメント


研究内容

企業経営における会計の役割を研究しています。コスト・マネジメントや業績評価におけるインセンティブ設計、財務諸表を利用した経営戦略の推定といった領域で研究を進めてきました。経営資源の消費たるコストをどのように測定してマネジャーの意思決定に利用すべきか、特定の会計数値が業績評価に利用されるとき従業員はどのような行動を行うかなど、会計数値と人間行動の関係が研究上の興味関心です。


主な研究業績

  • 「需要の上振れリスクが企業のコスト構造に与える影響 -企業ライフサイクルによる不確実性の分類-」『会計プログレス』第2491-108頁,2023年(共著)
  • 「企業の戦略的行動が持続的な競争優位に与える影響の検証」『管理会計学』 第31巻第1 37-53頁,2023年(共著)
  • 「業績評価のバイアスが昇進の意思決定に与える影響」『会計プログレス』第17 95-106頁,2016年(共著)

ゼミの特徴

財務諸表をもちいた企業分析を通じて「会計を使える」ようになることを目標としたゼミ運営をしています。また、財務諸表分析レポートの作成やプレゼンテーションによる報告、チームでの活動を通じて、会計の知識を頭にいれるだけでなく、社会に貢献するために必要な実践的な力も身につけてほしいと考えています。

教授 西村 順二

西村 順二

担当科目:
マーケティング総論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

人間は弱くて、強いものです。矛盾しているように思えますが、それが現実なのです。目標をたてても、人間の弱さ故にせいぜい半分も達成できないことが良くあります。しかし、目標を立てなければ、前へ進むことができません。人間の強さは、目標を立てると、時にはびっくりするくらいのパワーで突き進み、大きな成果を達成することができることです。自分の可能性・潜在能力を信じ、是非大きな目標をもってください。


専門分野

マーケティング、製品開発(スイーツ等の製品開発)、流通(スイーツ店の経営モデル・成長戦略)、広告・販売促進・コミュニケーション戦略


研究内容

日本における流通機構が、どの様にして構築され、また変化していくのか、その動態を考察しています。また、それにより、業態変化のメカニズムや流通経路構築のメカニズムの解明も研究しています。


主な研究業績

  • 西村順二他共編著(2016)
    『先を読むマーケティング―新しいビジネスモデルの構築にむけて―』同文舘。
  • 西村順二他共編著(2010)
    『小売業革新』千倉書房。
  • 西村順二(2009)
    『卸売流通動態論―中間流通における仕入と販売の取引連動性―』千倉書房。
  • 西村順二他共編著(2007)
    『マーケティングの革新的展開』同文舘。

ゼミの特徴

マーケティングの研究テーマは、身近なところに数多く見つけることができます。我々はいつでも生活者として、消費者として、そして購買者としてその場面に直面しているからです。本ゼミでは、身の回りにあることから研究テーマを設定し、理論研究とフィールド調査との交互作業から、マーケティング論を学ぶことを目指します。


その他

Junji NISHIMURA

教授 大塚 晴之

大塚 晴之

担当科目:
金融論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

大学は自ら学び研究する場です。皆さんは、高校までは生徒でしたが、学生になるのです。講義は学びのための一つのきっかけに過ぎません。講義で扱われることは広い学問体系のほんの一部に過ぎませんので、講義内ですべてが分かるということはありえません。図書館で文献を渉猟し、教員と学生が切磋琢磨して学問を追及することこそが大学の使命であるということを肝に銘じてください。

皆さんは学生になるとともに、学問をする自由と、講義で学ぶ権利、そして社会的責任を負うことになります。責任ある社会人同士としてともに研究しましょう!


専門分野

経済学、金融論、証券論、行動ファイナンス


研究内容

景気変動を金融市場との関係を明らかにしながら分析しています。株価変動や企業の資金調達行動が景気とどのように関係しているのか、また、不況下でどのような経済政策が行われるべきかといったことについて興味を持っています。


主な研究業績

  • 『コーポレイトガバナンスと企業金融』 千倉書房、1998年
  • 『実践経済学』 同文舘、2002年
  • 『証券論』(共著) 有斐閣、2004年
  • 『資本市場と景気変動』 同文舘、2008年

ゼミの特徴

証券市場の動向について学んでいます。証券市場の動向と会社経営は密接に関係していますので、ゼミ生の研究テーマは、経済学・金融論・経営戦略・マーケティングなど多岐にわたります。ゼミでは自主性を重んじ、自由な学問を追求しています。

教授 山口 聖

山口 聖

担当科目:
証券論

研究者詳細

受験生へのメッセージ

大学入学をゴールととらえず,大学生活を,自分の付加価値を高めるために十分な時間を費やすことのできる,人生で最後の時間だと位置付けてください。


専門分野

ファイナンス、コーポレート・ファイナンス


研究内容

企業の財務戦略を研究しています。例えば,企業活動に要するため,企業は現金を保有していますが,株価を最大化するという観点から,企業がどれくらいの現金を保有するべきかということは分かっていません。企業がたくさん現金を持ちすぎると,株主は経営者の無駄遣いを心配しますし,少なすぎると,企業は不測の事態に対応できなくなってしまいます。この研究によって,企業が保有すべき最適な現金の額がわかれば,経営者は現金保有額の決定に悩む必要がなくなります。このような財務戦略の研究結果は,実際の企業経営に役立てることができます。


主な研究業績

  • 「日本企業の現金保有に対するマーケットの評価」(2012)
    『経営財務研究』第32巻,第1号,108-122(共著)
  • Debt forgiveness and stock price reaction of lending banks : theory and evidence from Japan」(2010)
    『Journal of Financial Research』Vol.33, No.3, 267-287(共著)
  • 「自社株買いと資本市場-株価反応に基づくシグナル仮説」(2009)
    『証券アナリストジャーナル』第47巻,第8号,31-41

ゼミの特徴

ゼミでは,ゼミ生全員で楽しく遊ぶこと,全員で真剣に学習すること,を心がけています。ゼミ生同士で助け合いながら,実務で適用できる重要な知識の習得に真剣に取り組むのはもちろんのこと,課外活動や親睦会においても,全員で楽しんでもらいます。ゼミは,いろんな価値観,考え方を持った友人との密接な交流を通じて,社会に出る前に,良好な人間関係の構築方法を学習し,自分自身を見つめ直すことができる最後の場所だからです。

教授 髙室 裕史

髙室 裕史

担当科目:
マーケティング管理論

受験生へのメッセージ

「皆さん、勉強は好きですか?」、こう質問されたらどう答えますか。受験勉強等でも苦労を重ねている中です。「好きなわけがないではありませんか」、即座にこうした答えが返ってきそうです。しかし、実は、大学は違います。高校まで頑張ってきた勉強を糧にしつつ、いよいよ自分から選んで勉強ができる場、正しく言えば学問ができる場、それが大学です。もちろん、「楽(らく)」ではないでしょう。しかし、一所懸命に取り組めば取り組むほど、自分の前に拓かれてくる新たな世界を、精一杯、「楽(たの)しむ」ことができる、それが大学での学問だと思います。そして、大学には、そのための準備が様々に整えられています。どうですか。ワクワクしてきませんか。是非、4年間を充実したものとするべく、一緒にがんばっていきましょう。


専門分野

マーケティング論、サービス・マーケティング論、流通論


研究内容

これまで、主に、サービスを中心としたマーケティング・マネジメントに関する研究と、政策問題を中心とした流通・商業に関する研究を行ってきました。その中でも、最近では、特に、「便益遅延性」と呼ばれる特性に着目した医療サービスや教育サービスに関する研究、及び商業施設問題を中心とした商業まちづくりや流通政策に関する研究を進めています。


主な研究業績

  • 『1からのサービス経営』
    (碩学舎、2010)(共編著)。
  • 「医療サービスにおける便益形成と患者参加に関する質的データ分析~便益遅延性の視点から~」、
    (『流通研究』第21巻第1号、2018)。
  • 「サービス・イノベーションの論点に関する一考察-マーケティング・マネジメントの視点から-」
    (『流通科学大学論集-流通・経営編』第21巻第2号、2009)
  • 「小売業における家族従業の分析枠組み:東アジアでの国際比較研究に向けて」
    (『国民経済雑誌』第191巻第4号、2005)(共著)

ゼミの特徴

ゼミのテーマは「マーケティング・マネジメント」です。ケース・スタディやグループ・ワークなども取り入れながら、互いの議論と実践を通して、マーケティング・マネジメントの考え方やセンスを身につけていきます。

授業の進行の中心は、ゼミ生による発表やディスカッションです。「これまでは人前で発言したりする場もあまりなかったし、得意ではなかった」という人も多いのではないかと思いますが、ゼミはそうした経験を積むことができる絶好の場だと思います。ゼミの仲間同士、みんなで協力しながら、ゼミでの学びをより有意義にものにしていきましょう。

准教授 佐藤 圭

佐藤 圭

担当科目:
消費者行動論

受験生へのメッセージ

みなさんが将来、実現したいことは何ですか?この質問に自信をもって答えることは、なかなか難しいことだと思います。大学では、自分で自由に考えられる時間がたくさんあります。岡本キャンパスの空気を吸って、仲間たちとともに考えて、楽しみ、ときには悩み、そしてあなたが本当にしたいことをぜひ見つけに来てください。


専門分野

マーケティング、消費者行動論


研究内容

現在は、マーケティングにおける意思決定に役立てるために、消費者の行動をデータの観点から調査しています。たとえば、消費者は商品についての客観的な情報だけでなく、経験(満足・不満足など)といった思いもブログやSNSなどへ投稿・共有したりします。そのような情報を分析することで、企業や組織にとって有用な知見を見出し、それらをマーケティング活動の支援に応用することを目的としています。


主な研究業績

  • 「ゲイン・ロスフレームが特定保健用食品の購買意思決定に及ぼす影響」(2023)『マーケティングレビュー』第4巻第1号、3-10頁。
  • 「流行現象に関する消費者視点のテキスト分析 −映画レビューデータによる探索的調査−」(2021)『甲南経営研究』第63巻第12号、61-94頁。

  • 「マーケティング研究におけるトピックモデルの適用に関する一考察」(2017)『経営研究』第68巻第3号、125-148頁。


ゼミの特徴

ゼミでは、おもにマーケティングの考え方やデータによるアプローチについて、理論的・実践的に習得することを目標としています。また、多くの人々との相互作用の中で、新しい課題を発見して解決するためには、高度なコミュニケーション能力が求められます。したがって、ゼミでの取り組みでは、多くの場面においてグループワークを重視しています。運営においては、ゼミ生の興味・関心にあわせた主体的な学びを引き出すことにくわえて、いつでも帰ることができるホームのような温もりのある場を提供できるように心がけています。

特任教授 望月 徹

望月 徹

担当科目:
地域・観光マネジメント

受験生へのメッセージ

大学時代は一生のうちでも特に春秋に富む大切な時期です。また、大学は、自ら問をたて、その答えを根拠だて自力で導き出す力を身につける場でもあります。みなさんは、経営に関する諸学の窓からこの力を涵養しますが、この自ら問いを立て答えをだす力は、社会のあらゆる場で役立つ武器となります。海外へのエアポートセールスや新たな過疎対策、観光振興など多様な行政経験や、現在進行中の大学院での研究で得られた知見を総動員して、皆さんが、「素晴らしい知の武器」を手にすることを全力で応援します。


専門分野

地域・観光マネジメント


研究内容

講義科目は、「地域・観光マネジメント」ですが、これは、「地域」や「観光」を切り口に、マーケティングやマネジメントの実践を学ぶものです。「地域」や「観光」の実証フィールドの中から、具体事例の調査・分析・提案を通じ、マーケティングやマネジメントの応用例を学ぶことにフォーカスしています。また、現在、尾道の若い移住者の集積やしまなみ海道のサイクルツーリズムの広域連携などの論文について、フランス出自のコンヴァンシオン理論を使い、その共通の特徴を「地域の価値づけ」として分析・評価する研究に取り組んでおります。今後の研究の成果もリアルタイムに授業や演習にフィードバックし、常に、最新の知見を学生のみなさんへ届けるよう心がけてまいります。


主な研究業績

  • 「尾道中心市街地への若い移住者集積のメカニズム― 商都850年の歴史・伝統・文化を継承するヒューマンスケールのまちづくり―」(2018) 『日本国際観光学会論文集』第25号、69-83頁。
  • 「しまなみ海道におけるサイクルツーリズム振興の一考察―その広域連携の構造と機能について―」(2019) 『日本国際観光学会論文集』第26号、127-136頁。
  • 「着地型観光における地域主体性に関する一考察について」(2020) 『日本国際観光学会論文集』第27号、125-148頁。

ゼミの特徴

これまでの行政経験を踏まえた人脈や市町のまちづくり委員や戦略経営アドヴァイザーなどの仕事を活用し、ゼミでは、「地域」や「観光」の実証フィールドの中から、例えば、儲かる道の駅をつくるためのプロモーション、コスト改善の提案など、常に、具体性のある生きた事例に取り組み、学生がその実践的な知を社会に還元する視点から、その力を涵養することに力点を置いたものとしたいと考えています。実務に役立つ理論という視点を重視し、マーケティングやマネジメントについても実践例から身体的に学ぶことにより、生きた調査・分析・提案が習得できることを目標としています。

特任教授 南地 伸昭

南地 伸昭

担当科目:
地域金融論

受験生へのメッセージ

・自分が本当にしたいことを見つけることができた人は幸せ者です。

・皆さんは、人生という聖地(聖なる目標)に向かう巡礼の旅における

 ひとつのスキャロップ(人生の道しるべ)を今まさに見つけようとしています。

・自身の本当の目標に向かって日々自問しながら、コツコツと努力を続けましょう。


専門分野

金融、地域金融機関経営、地域振興、ツーリズム、経済価値


研究内容

金融論を基本としつつ社会学なども援用しながら社会および経済現象の理解に取り組むとともに、進化形としての新たな経済価値の一つである“経験価値”の研究を通じて、地域社会が抱える課題とその対応策について研究しています。加えて、地域社会が有する貴重な文化資源や観光資源等を活かした観光創造と地域振興の観点からフィールドワークに取り組み、巡礼ツーリズムが生み出す経験価値の源泉を探求しています。


主な研究業績

  • 『地域金融論-近代的地域銀行誕生の背景とその存在意義-』八千代出版,2023

  • 『地方創生のための地域金融機関の役割-金融仲介機能の質向上を目指して-』(共著)

    中央経済社,2018

  • 「わが国地方銀行の組織デザイン化戦略にみる環境適応行動-情報通信技術革新と

    業際規制緩和の視点から-」『経営行動科学学会』30(2),2017

  • 「四国巡礼ツーリズムの経験価値-質問紙調査によるモデル実証-」『日本観光研究学

    会』34(1),2022

  • 「巡礼ツーリズムにおける経験価値のモデル実証-西国三十三所巡礼バスツアー参加

    者への質問紙調査を基に-」『日本観光研究学会』33(1),2021

  • 「聖地巡礼ツーリズムの経験価値に関する一考察」『日本観光研究学会』32(1),2020


ゼミの特徴

近年、地域金融機関には、地域の経済・産業の現状および課題を適切に分析のうえ、本業をはじめ社会的・文化的な取り組みを通じて、地域の企業の生産性向上や地域振興に貢献することが期待されています。このような役割を期待され、“地域社会との共存共栄”を経営理念として日々活動している地域金融機関は、金融の本来的業務のみならず地域商社や観光事業などにも取り組み、地域社会や産業の振興にも取り組んでいます。そこでゼミでは、地域社会の振興に向けた地域金融機関の多彩な経営事例を取り上げ、地域社会や日本社会の課題解決のための処方箋を考察します。